寒い冬になると室内で「パキッ」「ミシッ」という音がなったことはありますでしょうか?
2月の寒い時期になると、「夜中にパキッと音がした」「家がミシッと鳴って不安」といったご相談を多くいただきます。特に新築や築年数の浅い住宅では、初めて聞く音に驚かれる方も少なくありません。
しかし、これらの音の多くは冬特有の現象で、すぐに不具合につながるものではない場合がほとんどです。
冬は外気温が下がり、日中との温度差が大きくなります。
住宅は木材や金属、石膏ボードなど、さまざまな素材でできており、温度変化によって伸び縮みをします。
この伸縮の際に、「パキッ」「ミシッ」「コツン」といった音が発生することがあります。これを建物の伸縮音と呼びます。
特に音が出やすいのは、夜間や早朝です。暖房を切った後や、外気温が一気に下がったタイミングで、建材が冷えて収縮し、音として現れます。また、日中に日差しが当たった壁や屋根が冷えるときにも同様の音がすることがあります。
音が聞こえた際に、まず確認していただきたいのは音の頻度と状況です。
・一日に数回、短時間で終わる
・特定の時間帯(夜・朝)に多い
・季節が変わると聞こえなくなる
このような場合は、自然な現象である可能性が高く、過度に心配する必要はありません。
一方で、注意が必要なケースもあります。
・同じ場所から何度も大きな音がする
・音と同時に建具が開かなくなった
・壁や天井にひび割れが広がってきた
こうした症状がある場合は、念のため専門業者への相談をおすすめします。
ご自宅でできる対策としては、室内の温度・湿度を安定させることが効果的です。加湿器を使用して湿度を40~60%程度に保ち、急激な温度変化を避けることで、音が出にくくなる場合があります。また、暖房を急に切るのではなく、弱めに設定するのも一つの方法です。
冬の音は、「家が壊れているサイン」ではなく、住まいが環境の変化に反応している証拠でもあります。多くの場合は春になると自然に落ち着きますので、まずは様子を見ながら、気になる点があれば早めに相談することで安心につながります。
寒い時期も、住まいの変化を知るきっかけとして、ぜひご自宅をやさしく見守ってあげてください。