自宅にいるときにすべきこと
自宅にいる時間帯に大地震などの災害が起きたら、まずは自分の命を守りましょう。慌てて外に出ると、落下物やガラスの破片によってケガをする恐れがあります。ある程度揺れが収まったらいつでも避難できるように出口を確保し、出火の原因となる電気やガスを確認しましょう。
・キッチン周辺
地震の際に最も怖いのが火災による被害です。
調理中に地震が発生した場合はすぐに火を消して安全な場所に避難しましょう。
また、ガス漏れを防ぐために元栓を閉めることも大事です。その際必ず揺れが収まってから近づくようにしましょう。キッチンには火の他にも食器や棚など大怪我につながるものがたくさんありますので、キッチンに近づく際は揺れが収まるのを待つようにしてください。
・1階にいるとき
地震が起きた際は直ちに安全な場所に避難しましょう。
机の下に隠れるのがいいと言われていましたが、倒壊や火災などが発生してしまうと逃げ場を失ってしまうので、揺れを感じたらすぐにドアを開けて避難をしましょう。
・2階にいるとき
古い住宅の場合、地震で倒壊する恐れがあります。阪神・淡路大震災の際に死亡した約8割の人の死因が建物倒壊による圧死でした。1階にいる場合はすぐに外に逃げる事ができますが、2階にいる場合はすぐに逃げることはできません。
2階にいる場合は素早く1階に避難するのではなく、2階の安全な場所で揺れが収まるまで待ちましょう。
もし仮に家がつぶれたとしても、2階の方が重いものが少なく、空間に隙間ができやすいので生き延びる可能性は高いです。
安否確認と情報収集
・安否確認
地震発生時に家族と連絡が取れなくなった場合は、災害用伝言ダイヤルや災害用伝言掲示板を利用しましょう。
相手側の安否を確認できるだけでなく、自分の安否も相手に伝えることができます。被災者が安否メッセージを登録し、それ以外の人が被災者の声を聞いて状況を確認する「声の伝言板」です。「171」にダイヤルし、案内に従って録音・再生しましょう。
・情報収集
災害発生時は多くの情報が流れます。その中にはデマの情報も含まれているため、正確な情報収集を行うことが大事です。デマ情報に流されないためにも、各都道府県や内閣府、国土交通省、警視庁、消防庁、NHKなど、信頼できる情報を提供しているウェブサイトを確認して情報収集を行いましょう。
災害時は冷静さを失い、普段通りの行動ができなくなってしまいがちです。そんな時でも周りに流されずに、正確な情報を収集し、まずは自分の命を第一に考えた行動を取るようにしましょう。