11月~3月にかけて寒くなる冬の時期、「家の中を歩くと床がミシッ、ギシッと鳴るようになった」という声をよく聞きます。この【床鳴り】は、決して珍しい現象ではなく、季節的な気温や湿度の変化が関係していることが多いです。今回は、冬に起こりやすい床鳴りの原因と、その対策・予防方法について詳しくご紹介します。
■床鳴りの主な原因は「乾燥」と「木材の伸縮」
木造住宅の床や構造材には多くの木材が使われております。木は湿気を吸収したり放出したりする「呼吸する素材」のため、湿度の変化で膨張・収縮を繰り返します。冬場は空気が乾燥し、暖房によってさらに湿度が下がるため、木材が縮んで隙間が生じやすくなります。この隙間で床材や下地の木材同士が擦れ合い、「ミシッ」「ギュッ」といった音が発生いたします。特に、気密性・断熱性の高い住宅では室内が乾燥しやすく、床鳴りが目立つ傾向があります。
■床鳴りが起きやすい場所とは?
・リビングや廊下など、よく歩く場所
・暖房や床暖房を長時間使用する場所
・直射日光が当たりやすい窓際や南側の部屋
※これらの場所では、乾燥や温度変化が大きく、木材の動きも活発になるため、冬場に床鳴りが出やすくなります。
■すぐできる床鳴りの対策とは
①乾燥箇所に加湿を行う
加湿器を使用して室内の湿度を約40〜60%に保つと、木材の極端な乾燥を防ぐことができます。観葉植物や濡れタオルを室内に置くのも効果的です。
②暖房の使い方を工夫する
エアコンや床暖房を長時間強く使い続けると乾燥が進みやすくなります。設定温度を少し下げたり、サーキュレーターで空気を循環させて、熱が一点に集中しないようにしましょう。
③歩き方や家具配置を見直す
床鳴りが気になる場所に重い家具を置くことで、一時的に音が軽減される場合もあります。ただし、床のたわみが原因の場合は、過度な重量をかけすぎないよう注意が必要です。
■長期的な予防策
・冬場の乾燥時期だけでなく、一年を通して湿度管理を心がける
・床材や建具の定期的な点検を行う(点検時に相談)
・床下の構造材に隙間や浮きが見られる場合は、専門業者に補修を依頼する
※床鳴り自体は多くの場合、建物の構造や耐久性に大きな影響を与えるものではありません。しかし、放置して悪化すると隙間が広がり、フローリングの反りや浮きにつながることもありますので、気になる場合は、無理にネジや釘を打ち込まず、まずは施工会社のアフターサービスへ相談するのが安心です。
■まとめ
冬シーズンの床鳴りは、乾燥による木材の収縮が主な原因です。湿度を保ち、過度な暖房を避けるだけでも、音を軽減できる場合があります。住まいは「呼吸する素材」でできているため、季節ごとの変化を理解し、上手に付き合うことが快適な住環境を保つ秘訣ですので是非試されてみてください。